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音とおもちゃと庭仕事 ~Sound Gift Shop 音賜のブログ~

積木からみえる世界

積木の学校
 以前、家庭での積木制作をご紹介しましたが、
今日は積木を通して感じ取れる世界について少しご紹介します。

3歳の積木の塔当然ですが、バータイプの積木は一本ずつ立てると、わずかな衝撃で倒れてしまいます。
柱の間に梁(はり)を渡すことで、一方向からの力に対してかなり安定します。梁を縦横に渡せば、いろいろな方向からの力に対し強さを増し、格段に大きな構造を作れるようになります。
組み方によって強度には大きな差がでるため、小さなお子さんでも容易にその違いを体感できます。力と構造の不思議について、自分の手を使って体感するとても良い機会になりますね。

 もう一つ素敵な点は、ばらつきについての経験です。個々のピースには、長さや反りなどわずかに個性があります。様々な個性のあるピースでも、たくさん組むことにより誤差は緩衝され、大きな構造を作ることが出来ます。
柱と梁の間に隙間があき、「あれ?この柱少し短くて、サボっているな・・・」という事もあります。仮にサボり柱を取り除いても、周囲がサボり柱の分の力を引きうけているため、その時点で全体が崩れることはありません。

3歳の積木の塔2気にせず組み進めてゆくと、自然に建物全体にかかる力のバランスが変化してゆきます。するといつの間にかサボり柱の隙間が消え、すっと力を引き受けてくれていたりするんですね。もしサボり柱を取り除いていたら、建物は倒壊していました。人間同士の集まりでもそのような経験があるかも知れません。

 もっと深く木育に入り込んでゆけば、材の種類や産地はもちろん、例えば斜面で育った木、日陰で育った木、1本の木でも南側の材と北側の材などの強い個性を、どのように活かし恩恵に変えるか?という多様な世界が見えてきます。
一元的に物を見ない。いじめや過激主義にも通じるテーマかも知れませんね。小さい頃からの身の回りの生活を通じて、培えたら素敵ですね。


3才積木の家

<関連記事>
・積木は買わねばならないか?!(vol.1)
・積木は買わねばならないか?!(vol.2:タイプ編)
・積木は買わねばならないか?!(vol.3:材料編)
・積木は買わねばならないか?!(vol.4:サイズ編)
・積木は買わねばならないか?!(vol.5:道具編)
・積木は買わねばならないか?!(vol.6:制作編)  
 

積木は買わねばならないか?!(vol.6:制作編)

積木制作のお手伝い

本シリーズ最後の制作編です。多分もっと良い制作方法があると思いますが、今まで写真を掲載してきた積木をどのように作ったかご紹介します。娘も両面テープの紙はがしなど手伝ってくれました。

<木材をまとめる>
材両面テープではりつけ 左は使用した材。1本ずつ切断していると時間もかかり、切断毎のばらつきも心配です。そこで両面テープ。家具作家の黒瀧道信さんのYouTube画像を参考にしました。ソーガイドの推奨する対応サイズは2×4(ツーバイフォー)で38×89mm程度。使用した木材の縦横は18×30mmなので、18mm幅を5本貼り付けて90mm幅にしました。15cm毎に切るので、両面テープも15cm毎に貼ります。

反りクランプで固定 10本入りの材のうち1本〜2本は若干反りがありました。約1mの材を平らな面に置くと、写真のように2?程度の隙間ができます。反りがあると他の材と接着できないので、この場合はクランプでまとめました。


<木材の固定>
墨だしクランプで固定 スコヤを使って、切断する長さに鉛筆で線を引きます。まとめた材は、2点以上クランプで固定します。横着な私は、切断する側のクランプにソーガイドも挟んでしまいました。この時、鉛筆で線を引いた下の部分にセロハンテープを貼っておくと、切断面のバリが出にくくなります。

ソーガイドの位置決め 鉛筆で引いた線にぴったりノコギリの刃が当たるように、ソーガイドの位置を調整してクランプで固定します。ノコギリには切り幅があるので、線の右端を切るのか、左端を切るのか、直上を切るのかは統一しましょう。ソーガイドは先にスコヤを使って、直角を確認・調整してください。
やり方は岡田金属さんのHPに詳しく書いてありますのでご参考に。


<木材の切断>
ソーガイドを使った切断21mm厚の木断片 細くて軽いヒノキ材ですから、ほとんど力を入れなくても切れてゆきます。材を5本ずつまとめているので、60ピース分で約12〜14回切ることになります。所要時間はのんびり作業して1時間程。ノコギリのようなシンプルな道具は、私のような素人が妙な作為をもって使うとロクな事になりません。力を込めず、ひたすた真っ直ぐ引く事だけを考えて切断しました。写真のように1mm厚にスライスもできました。娘には、私がケチケチ切ったバターに見えたらしく、気がついたらおままごとのパンケーキの上に乗せられていました(笑)


<研磨>
切断面素人が面をしっかり平らに研磨することは困難です。写真のように、ソーガイド+7寸目ノコギリの切断面はきれいなので、四隅の角だけサンドペーパーで落とし断面はあえて研磨しません。
実は角とりや研磨は、積木の使い心地に非常に大きな影響を与えます。ほんのわずか研磨したただけで、手触りは劇的によくなります。けれど、ほんのわずか削り過ぎただけで、積木を組んだ時のぐらぐら感が非常に大きくなります。



サンドペーパーで角とりピシっと組んで、木と木の面の吸いつくような積み心地を堪能したい機能派の方や、時短命のお忙しい方は研磨を最小限にとどめる事をお勧めします。ぐらぐらのスリルとなめらかな手触りを堪能したい方は、積木の組み心地を確認しながら徐々に研磨されることをお勧めします。私は前者なので、テーブルに広げたサンドペーパーに、積木の角をわずかに擦りつけて角とり完了!

ちょっと長くなりましたが、以上がおんたま流自作積木の制作方法でした!
閲覧頂いた方の身近で、何かのお役にたてば幸いです。m(__)m
 
 

積木は買わねばならないか?!(vol.5:道具編)

積木制作の道具

予想外に長丁場になってしまったブログテーマですが、あとは道具編と制作編のみです。
今回は使用した道具をご紹介します。

肝心の積木としての性能は、自分で切断した木口面を天地にしても、写真のように柱として使用できました。正直なところ組んでいる最中は結構ぐらつきますが、組んでしまえば割と安定します。柱と梁だけで組む場合、四角に組むのは比較的容易。五角形、六角形となると高く積み上げるのは難しくなってきます。
あくまで木工素人&子育て主婦の片手間DIYです。もっと良い治具を自分で作って、作業台も整えれば、より精度UPできると思います。その道に明るい方がいらっしゃいましたら、ご教示頂けましたら大変幸いです!

<道具1ノコギリ>

 ノコギリは横引きで、精密加工向きの7寸目を選択しました。約2,000円。道具の世界は青天井なので、必要最低限を目指しました。7寸目の歯は通常より目が細かく、断面が美しく仕上がり、バリもほとんど出ません。ずぼら主婦のわたくしですから、断面を一つひとつ研磨したくないという事情も込みです。910mmの長さの材を150mm幅で切断すると長さに余裕がほどんとないので、ノコギリの切り幅を少なく抑えたい事もあります。
 切断の所要時間は、主婦が子供を構いながらのんびり作業をしても1時間で60ピース程度。数本をまとめて切断するので、さほど時間はかかりません。
 子供がいる環境でなければ、電動マルノコ+治具、あるいはスタンドマルノコという手もあるでしょう。端材の処理に結局ノコギリを使う事になるかも知れませんが、大量生産向きです。

<道具2ソーガイド>

 ノコギリで木を直角に、しかもまっすぐに切るのは意外と難しいですが、便利なものがありました。円盤部分にノコギリの歯を挟んで使用します。約1,600円。対応サイズは2×4程度まで。ライフソー9寸目265用が専用ノコギリと書かれていますが、7寸目のゼットソーでもさほど問題ありませんでした。使用の際には、スコヤを使って直角を確認・調整しましょう。

<道具3スコヤ&クランプ>

 スコヤとクランプはDIYの基礎アイテムですね。スコヤは直角定規で、クランプは材を固定するために使うものです。いろいろな種類がありますが、サイズが合っていればお好みで良いと思います。右のタイプのクランプは、3点固定という点に惹かれて買いました。75mm幅のものは重宝しましたが、サイズが大きくなると使い勝手が悪くなるのが難点でした。

<道具4その他小道具>

セロハンテープと、両面テープ、たまたま家にあったサンドペーパー(#280程度)を使いました。セロハンテープは、切断予定の線に沿って貼っておくと、バリどめになります。
両面テープは、材と材を貼り合わせる時に使います。1本ずつ切っていると時間がかかるので、数本を両面テープで貼ります。
サンドペーパーは四つ角の角とりに使います。
あとはガタつかない作業台が必要ですが、我が家は食卓のベンチを使用。

次回は具体的な作業内容をご紹介してゆきます(^-^)/
 
 

積木は買わねばならないか?!(vol.4:サイズ編)

積木の家

今回は積木のサイズ、つまり縦・横・長さをどうするかについてご紹介します。ピースのサイズは積木にとって非常に重要なポイントです。縦横長さをどう設定するかで、遊び勝手がほぼ決定してしまいます。ご事情に合わせて是非慎重に選ばれる事をお勧めします。

積木のピース(小さめ)

省スペースで遊べて収納にも困りません。費用もより低額で済むでしょう。例えばkaplaのサイズは8x24x120mmです。かなり細かい手先のコントロールが必要となります。3歳程度の小さなお子様にとっては難易度が高いかも知れません。細かい事が大好きという方にはよいのですが、根がせっかちな私には、このタイプは残念ながら・・・崩れた時に再度トライする気力が起きる難易度設定がポイントと思います。

積木のピース(大きめ)

収納スペースは必要になりますが、最大のメリットは、短時間で簡単に大きな構造物を作れる点です。トライ&エラーを繰り返してもあまりメゲずに済みます。小さなお子さんでも充実感を味わいやすいです。自分の体よりも大きい構造物を作った時の子供たちのキラキラ感♡ときたら・・・。手先の遊びというよりは、結構全身運動になってきます。ピースも少なめで済むので、制作も比較的楽かも知れません。握りにくい程大きいと、逆に扱いづらくなります。大き目といっても、自然と大きさは規定されてきますね。

積木の縦横比

断面(小口面)の縦横比も非常に重要です。長辺に対して短辺があまりにも短いと倒れやすく、積木を積む時の難易度が増します。Kaplaは8x24mmなので、短辺が長辺の1/3と結構厳しい値。国産杉でつくられた「うづくり積木」は15×30mmなので1/2。1/2だとまだ微妙なぐらつき感があります。そこが面白いとも言えますが、おんたま家製は子どもが小さいことと、早くピシっと積んでスッキリしたいというわたしの性格上の問題で18×30mm。たった3mmの差ですが、積み易さには大きな変化が生じます。不思議ですね。お好みの縦横比をみつけてください。
ちなみに、縦横の長さが似通った値だと、小さなお子様にはどちらが縦でどちらが横かわからなくなり、ガタピシな構造物ができあがります。ご注意ください。

次回は道具をご紹介してゆきます^^。  
 

積木は買わねばならないか?!(vol.3:材料編)

自作積木

さて前回に引き続き、大量ピース積木の自作方法です。
今回は使用した材をご紹介します。

DIY積木に使用する木材

60ピース分 ゆがみが出にくいことで知られる“通直木理”をうたった国産無節ヒノキ材を使用しました。高級建材や建具用途の美しい角材です。
 そんな角材をどこから手に入れたかというとネット通販最大手。全国どなたでもお買い求め頂けます^^

 実は家具用のエゾ松や桐などでも試したのですが、やはりヒノキの香りの秀逸さは抜きん出たものがあります。また無処理で建築基礎としても用いることのできるヒノキは耐久性、防虫防カビ効果ともに申し分ありません積木を積んでいると、ふんわりと香りが漂います。

 我が家で選んだサイズは 910x18x30 (10入)です。約15cm間隔で切断して60ピースできます。
1ピース約53円。60ピースで約3,500円。ピースの大きさ等にもよりますが60〜100ピースで1〜2万円程度が市場の中心と考えると、かなりの節約になりそうです。材のサイズやランク・入手先を追求すれば、もっと安くできるでしょう。写真の子供が覗きこんでいる円筒状の構造で60ピースです。

DIY積木に適した材質は

 材を考える時、ねじれや曲がりなどの経年変化が問題です。市販の積木では、杉や松(ヤニの少ないヨーロッパ産)を使用したものがありますが、ヒノキ材の曲がりやねじれの少なさは、杉や松材等と比較しても全く遜色ないようです。
 軽いのに大変強く、変化が少なく、腐食に強く、香りも手触りも良いヒノキ!
なぜヒノキ製の積木が少ないのか不思議に思っていました。積木が欧州中心に発達した点と、ヒノキが日本と台湾にしか分布していない点がその理由かも知れません。。。
この妙なる香りの材の積木を、逆に欧州に輸出しては・・・?などと妄想も膨らみます。

次回は積木のサイズについてご紹介します(^^)
 
 
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